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Intel Corporation

分析レポート
作成日 2026-08-15
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📅 本レポートは 2026-08-15 時点の分析です。株価・数値はその時点のもので、最新の状況とは異なる場合があります。最新の株価・開示は各自でご確認ください。
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この銘柄、まずは"分析"からいっしょに見ていきましょう。

事業と業績までを無料で公開しています。バリュエーションと"結論"パートは、筆者の個人用メモとして非公開にしています。

1. サマリー

Intel は 2026 年に入り、市場が想定していなかった規模で業績が反転した。非GAAP 粗利率は 41.8%(+12.1ppt YoY)、非GAAP 営業利益率は 17.2% まで回復した。セグメント別では Data Center & AI が +59%($6.26B)、Foundry が +31%($5.77B)、Client が +13%($8.88B) と全部門が加速。株価は年初来で約 +170% と、旧6月版レポート時点($137台の時期は 2026 年の再建・急騰による実価格であり、株式分割ではない)から更に地合いが変化し、いったん $102.50 へ調整している。SEC EDGAR 上の GAAP 純利益は $-11,033M と巨額赤字だが、その主因は米政府ワラント(エスクロー株)の時価評価に伴う 非現金デリバティブ損 約 $12.5B であり、営業実態(営業利益 $+1,796M)とは切り離して判断すべきである(後述 3 章)。

構造ストーリーの核心は 3 点。第一に、製造プロセス 18A が量産(HVM)入りし、AI PC 向け Panther Lake が ASML High-NA EUV で高volume 製造段階に到達、18A-P はリスク生産入りで顧客提示タイムラインを死守した。第二に、Foundry(IFS)は営業損失が前年 $-3.2B から $-2.1B へ縮小、Microsoft(Maia 2)・AWS(カスタム Xeon)など外部顧客の芽が出つつある一方、依然として「自社が最大顧客」の域を出ていない。第三に、資本面で米政府(9.9% 出資 $8.9B)・NVIDIA($5B, x86 AI 共同開発)・SoftBank($2B)という前例のない地政学的バックストップを確保し、2026 年 8 月には $15B 規模の追加株式発行で 14A・AI・ファウンドリ拡張の資金を厚くした。CapEx ガイダンスは 2026 年に $18B → $20B 超へ引き上げられている。

18A の歩留まり・外部顧客獲得・Foundry 黒字化には依然として実行リスクが残り、$15B の希薄化も逆風。

2. 事業内容と競争優位(SWOT)

事業構成: (1) Client Computing(CCG/Physical AI) — PC 向け CPU(Core Ultra / Panther Lake)、売上約 55%。(2) Data Center & AI(DCAI) — サーバー Xeon、Gaudi/AI アクセラレータ。(3) Intel Foundry(IFS) — 自社+外部向け先端ロジック受託製造(18A/14A)。垂直統合デバイス製造(IDM)と受託ファウンドリの両立を狙う「IDM 2.0」戦略。

SWOT

Strengths(強み)

  • 米国内先端製造能力を持つ唯一の西側企業。米政府 9.9% 出資 + NVIDIA/SoftBank 出資という他社にない地政学的・資本的バックストップ。
  • 18A が TSMC N2 に先行して量産入り、High-NA EUV を世界で最初に量産投入。プロセス競争で「巻き返しの物証」を提示。
  • x86 の巨大な既存エコシステム。NVIDIA との x86 AI CPU/GPU 共同開発で AI 需要に接続。
  • Q2 で全セグメント 2 桁成長・粗利率 12ppt 改善という明確な業績モメンタム。

Weaknesses(弱み)

  • Foundry は依然営業赤字 $-2.1B/四半期、外部顧客の大型コミットが未成立(実質「自社が最大顧客」)。
  • GAAP ベースでは巨額赤字が続き、キャッシュ創出力は CapEx 重で 6 ヶ月 調整後 FCF が $-8.4B
  • DCAI で AMD(EPYC)・NVIDIA(AI アクセラレータ)に対しシェア・製品力で劣後。AI アクセラレータで存在感が薄い。
  • 度重なる資本調達($15B 増資)による希薄化。

Opportunities(機会)

  • 14A で NVIDIA/Microsoft/AWS 等のアンカー顧客獲得 → ファウンドリ事業の正当化。
  • AI PC(Panther Lake)・エッジ AI の買い替えサイクル。
  • CHIPS Act・地政学的な「国産半導体」需要の追い風。
  • Foundry 黒字化転換によるサム・オブ・パーツ再評価(製品事業 + Foundry の分離評価余地)。

Threats(脅威)

  • 18A/14A の歩留まり未達・立ち上げ遅延リスク(過去に前例あり)。
  • TSMC の N2/A16 との技術格差再拡大。AMD の x86 シェア侵食継続。
  • 半導体サイクルの反転、AI 設備投資の踊り場。
  • 政府出資に伴うガバナンス・政治的制約(配当・自社株買い・M&A の柔軟性低下)。

3. 直近業績(EDGAR 確定値・一過性の明示)

SEC EDGAR(CIK 0000050863)の XBRL 一次データを土台とする。締め日(end)を期判断のアンカーとする。

指標(四半期)Q2 2026 (〜06-27)Q1 2026 (〜03-28)Q3 2025 (〜09-27)Q2 2025 (〜06-28)
売上$16,128M$13,577M$13,653M$12,859M
営業利益(GAAP)$+1,796M$-3,136M$+683M$-3,176M
純利益(GAAP)$-11,033M$-3,728M$+4,063M$-2,918M
希薄化EPS(GAAP)$-2.16$-0.73$+0.90$-0.67

通期: FY2025(〜2025-12-27)売上 $52,853M / 営業利益 $-2,214M / 純利益 $-267M / EPS $-0.06。FY2024 は売上 $53,101M / 純利益 $-18,756M(大規模減損・リストラ)。

バランスシート(EDGAR, 2026-06-27): 総資産 $202,439M、株主資本 $87,542M(前四半期 $111,394M から急減)、現金 $12,874M。

一過性 vs 構造損の区別(最重要)

Q2 2026 の GAAP 純利益 $-11,033M は営業の悪化ではない。内訳の核心は以下:

  • 営業利益は $+1,796M と黒字(GAAP 営業利益率 11.1%、前年 -24.7% から急改善)。営業実態は明確にプラス転換。
  • 巨額赤字の主因は 米政府ワラント(エスクロー株)の時価評価に伴う非現金デリバティブ損 約 $12.5B("Interest and other, net" に計上)。株価急騰で政府向け発行義務の時価が膨らんだ会計上の損であり、株価上昇が皮肉にも GAAP 赤字を生む構図。キャッシュアウトを伴わない。
  • リストラ費用は $170M と前年($1.9B)比で大幅縮小 → 構造改革の費用ピークは過ぎつつある。
  • 株主資本の $87.5B への減少も、主に同エスクロー会計(デリバティブ負債認識)によるもので、営業毀損ではない。

したがって 非GAAP EPS $0.42 / 非GAAP 営業利益率 17.2% が営業実態を表す正しいアンカーである。ただしキャッシュ面では CapEx 重で 6 ヶ月 調整後 FCF $-8.4B、営業CF は Q2 $7.0B とプラス。$15B 増資と政府補助金がキャッシュ不足を補う構造で、財務レバレッジと希薄化リスクは残る。

Foundry セグメント: 営業損失 $-2.1B(前年 $-3.2B から改善、margin -71.7% から改善)。売上 $5.77B(+31%)。黒字化はまだ先だが単位経済は改善方向。

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バリュエーション・投資判断・目標株価(非公開)

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