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ORCL

Oracle Corporation

分析レポート
作成日 2026-08-15
分析時株価
$151
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📅 本レポートは 2026-08-15 時点の分析です。株価・数値はその時点のもので、最新の状況とは異なる場合があります。最新の株価・開示は各自でご確認ください。
株おじ
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Kabuly 案内役

この銘柄、まずは"分析"からいっしょに見ていきましょう。

事業と業績までを無料で公開しています。バリュエーションと"結論"パートは、筆者の個人用メモとして非公開にしています。

1. エグゼクティブサマリー

Oracle は、レガシーなデータベース/ERP ソフトウェア企業から、AI インフラ時代の「第4のハイパースケーラー」へと歴史的な変貌を遂げている最中にある。FY2026(2026年5月末締め)通期は売上 $67,357M(前年比 +17%、SEC EDGAR 確定値)、GAAP 純利益 $17,087M(+37%)、GAAP 希薄化後 EPS $5.83(+34%)と過去最高を更新した。牽引役は OCI(Oracle Cloud Infrastructure)で、第4四半期の IaaS 売上は $5.8B と前年比 +93% の爆発的成長を示した。この成長の背骨が受注残(RPO)であり、期末 RPO は $638B(前年比 +363%、四半期比 +$85B) に膨張した。これは AI 学習・推論向け大型クラウド契約(OpenAI 等)の獲得によるもので、将来収益の可視性という点では他のハイパースケーラーをも凌ぐ規模である。

一方で、この成長は巨額の先行投資(Capex)と表裏一体である。FY2026 の Capex は $55.7B(売上の 82.6%)に達し、営業CF $32.0B を上回った結果、フリーキャッシュフローは −$23.7B のマイナスに転落した。FY2027 の Capex ガイダンスは最大 $95B(顧客償還分を除く純額でも約 $70B)、有利子負債は約 $167B に膨張し、S&P はレバレッジが BBB 格の閾値 4x を超え 4.5x に達すると見る。すなわち ORCL は「AA 格のバランスシートを持つ MSFT/AMZN/GOOGL とは異なり、BBB 格の財務基盤で、既にFCFマイナスの状態から、ハイパースケーラー規模の設備投資を賄おうとしている」構図にある。ここに本銘柄の最大の論点=成長の確実性 vs 資金繰り・FCF圧迫リスクの綱引きがある。

現在株価 $150.52 は、FY2027 非GAAP EPS ガイダンス $8.05 に対し予想PER 約18.7倍、GAAP FY2026 EPS $5.83 に対し実績PER 約25.8倍。RPO の異次元の伸びと $90B(FY27)→ さらにその先の売上加速シナリオを踏まえれば、この水準は「成長を織り込みきっていない押し目」と評価できる。

2. 事業構造と競争優位(Moat / セグメント / SWOT)

セグメント構造(FY2026)

セグメント概要FY26 の動き
Cloud Services & License Support収益の柱。OCI(IaaS)+ SaaS(Fusion ERP/NetSuite)+ DB ライセンスサポートOCI(IaaS) Q4 +93%、SaaS +10%、MultiCloud DB +404%
Cloud License & On-Premise License新規ライセンス販売AI 需要で DB ライセンスも底堅い
Hardware / ServicesExadata、コンサル等相対的に小さく成長寄与は限定

Moat(競争優位の源泉)

  1. エンタープライズDBのロックイン: Oracle DB は世界の基幹系(金融・政府・製造)に深く根を張り、移行コストが極めて高い。この既存顧客基盤に OCI をアップセルできる。
  2. MultiCloud 戦略: Azure/AWS/Google のデータセンター内に Oracle DB を同居させる「Oracle Database@Azure」等が +404% と爆発。競合ハイパースケーラーを敵に回さず、その顧客基盤に相乗りする独自ポジション。
  3. AIインフラの後発優位: RDMA ネットワーク・ベアメタルGPUクラスタで学習効率に強み。OpenAI 等の超大型契約を、先行3社が容量制約に陥る中で獲得できている。
  4. 垂直統合アプリ(Fusion/NetSuite): SaaS で ERP の粘着収益を確保。

SWOT

  • Strengths(強み): 異次元のRPO($638B)=将来収益の圧倒的可視性/既存DB基盤のクロスセル/MultiCloudの独自ポジション/高い営業利益率(GAAP営業利益率 約31%)
  • Weaknesses(弱み): FCFマイナス(−$23.7B)/BBB格・高レバレッジ($167B債務)/Capexの売上比82.6%という異常な資本集約度/SaaS成長率(+10%)は競合より鈍い
  • Opportunities(機会): AI学習・推論需要の構造的拡大/電力確保できれば容量=売上に直結/RPOの12%($76.6B)が今後12ヶ月で収益転換
  • Threats(脅威): 大型契約の顧客集中(OpenAI等の信用・支払能力リスク)/GPU・電力・DC用地の供給制約/金利上昇時の借換えコスト/ハイパースケーラー3社の価格・容量攻勢/AI設備投資バブル懸念

3. 直近業績とファンダメンタル(SEC EDGAR 確定値ベース)

通期推移(10-K, 締め日ベース)

指標FY2024 (~2024-05)FY2025 (~2025-05)FY2026 (~2026-05)
売上$52,961M$57,399M$67,357M(+17.4%)
営業利益$15,353M$17,678M$20,606M(+16.6%)
純利益$10,467M$12,443M$17,087M(+37.3%)
希薄化EPS$3.71$4.34$5.83(+34.3%)

四半期推移(10-Q, 締め日ベース)

四半期(end)売上営業利益純利益希薄化EPS
2024-11-30$14,059M$4,220M$3,151M$1.10
2025-02-28$14,130M$4,358M$2,936M$1.02
2025-08-31 (FY27 Q1)$14,926M$4,277M$2,927M$1.01
2025-11-30 (FY27 Q2)$16,058M$4,731M$6,135M$2.10
2026-02-28 (FY27 Q3)$17,190M$5,464M$3,721M$1.27

バランスシート(EDGAR)

  • 総資産: $261,759M(2026-05)— 前年から急拡大(DC資産の積み上げ)
  • 株主資本: $42,508M(薄い自己資本=高レバレッジの裏返し)
  • 現金: $31,289M
  • 有利子負債: 約 $167B(Web報道値)、S&P 調整後レバレッジ約 4.5x

キャッシュフローの構造変化(最重要論点)

  • 営業CF: 約 $32.0B(堅調)
  • Capex: $55.7B(FY26、売上の 82.6%)
  • FCF: −$23.7B(マイナス転落)

→ Oracle は「収益は超成長・キャッシュは超先行投資」というハイパースケーラー型の資本サイクルに突入。FCF がいつプラスに転じるか(=Capex 投下したDC容量が RPO を収益転換し始めるタイミング)が株価の最大の分水嶺。

🔒

バリュエーション・投資判断・目標株価(非公開)

3アプローチのバリュエーション、結論(BUY/HOLD/SELL)、12ヶ月目標株価レンジ、エントリー/エグジット戦略・トリガーは、筆者の個人用メモとして非公開にしています。

パスコードが違うようです。

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